関東とかで結構な勢力らしい最強油そば【油そば専門店 春日亭】さんの大阪日本橋オタロード店が道頓堀店に続き関西2店舗目として誕生!まさかの1店目からの徒歩圏内への出店である。道頓堀店ができたのが今年の4月末とのことなので結構な勢いでの進出ではなかろうか。まぁ確かに距離の割に客層も違うし繁盛しそうな気はする。麺類は得てして大御所ブログの良くできたレポが非常に早く多彩だが中々のエンタメ空間だったので記しておく。

大阪日本橋オタロード店入り口。店名よりも「最強油そば」をデカデカとアピール。ふらっと来店した人は、春日亭という名前を知らずに食べて帰ったりするんじゃないかな。
余談だがピカピカの外観で開店からまだ三日目だというのに、券売機のお釣り返却レバーの効きが悪くなっていたのは気の毒だった。多分悪い客がいたんだろうな。
名挨拶【油っしゃいませ!油とうございました!】
さて事前調査では春日亭さんでは独特の挨拶が飛交うらしい事がわかっていた。「いらっしゃいませ」の代わりに「油っしゃいませ!」、「ありがとうございました」の代わりに「油とうございました!」だそう。まぁこれだけでも一回来店してみたくなるよね。近くの個性的な蕎麦屋では「お幸せに!」で見送られる店があるがこちらは果たしてどんなものか。
発音はきっと「アーブラッ!シャイマセェ!」くらいのどぎつい感じだと勝手に期待を膨らませながら来店したところ「アブッラッシャイマセ!」程度のちょっと聞き間違えたかな風に自然に聞こえるぐらいサラリと油を混ぜていた。この辺りはひょっとすると店舗や店員さんによって結構差があるのかもしれない。少し拍子抜けはしたが、他のお客さんの来店時や退店時に耳を澄ませて確かめるのもまた乙なものだった。
来店時に押さえておきたいポイント 油そば春日亭公式アプリ
春日亭には結構力の入った公式アプリがある。よくあるラーメン屋のポイントカードの代わりを務める訳だが、ポイントを貯めると無料券やらが手に入るのは勿論のこと結構多彩なグッズまで用意されている。その幅はキャップ、Tシャツ、エプロンに始まりランクアップして行くとドンブリやステッカー、最終的にはハッピにステテコが手に入り工場見学まで行けるらしい。途中の過程で着用してネットに晒されるなどの試練もあるが挑むものにとっては寧ろご褒美となっていることだろう。

店内掲示アプリのチラシ。油姫というこのヲタノリ全開のキャラクターは日本橋に媚びて作られた訳ではなく、由緒正しい春日亭の看板娘のようだ。
初来店時の皆様にはここで注意して頂きたい事がある。ポイント加算は食券を渡す時にアプリを提示して行って貰う必要がある為、入店前に是非会員登録を行っておいて欲しい。筆者は食券を渡してから店内の掲示で気づいたので時既に遅しであった。こういう物は初回でつまずくとなんともテンションの下がるものだ。ちなみに雨の日はポイント3倍らしいので、狙ってくればもしかしたらグッズ着用常連猛者ばかりの異様な空間を楽しめるのかもしれない。
アプリとは関係ないがもう一つお勧めしておくと、店内がすいてる場合は味変用の調味料が置かれている席を選ぶ方がいい。それらが微妙に間隔が空いて配置されているので、調味料を取るのに微妙に気を使ってしまう事になる可能性があるからだ。
絶品!炙り鳥豚油そば!油と脂のコンビネーション
さて今回チョイスしたのは「炙り鳥豚油そば」中盛(1.5玉)。メインを張ってる一つの「鳥豚油そば」のその豪華版である。ちなみにトリブタでは無くトリトンらしい。麺量によって段階的に値段が変わるタイプの店舗なので自分にあったサイズを見抜いていこう。

実にテンションがあがるビジュアル!思わず出てきたとき油っしゃいませと言いたくなった。(誇張表現)器がやたらピカピカしてたのも高ポイント。
まず第一印象は脂!混ぜる前なのでチャーシュー類等の脂の方が目立つ。そして次に炙りチャーシューの炙りのいい香りが堪らない。混ぜて口にすると次に油!コッテリしてる部分もあるのだが、なんか健康用とかいって飲んでる人も居そうな旨みのある油タレだった。それらが絡みあい「これぞ油王」を打ち立ててくる。
アブラとアブラとアブリは相性も語感も良いのだ。麺は中々の太ちぢれ麺でしっかり油タレと絡んで旨い。ガッツリした味がするものの意外にもそこまでドギツイ重さを胃が感じることは無かった。油が上質だからかマッチョとか天下一品スープを全飲みするのとは比べ物にならないスマート差だ。
実はこれまで筆者は「油そば」或いは「混ぜそば」というとあまり良い印象はもっていなかった。ラーメン屋がふと始めたサブメニューのような感じで見かけ、いざ食べてみると汁無し坦々麺風だったり太焼きソバ風だったりでなんだかジャンルとしてしっくりきていなかったのだ。しかし春日亭のこの一品を食べた事でこれこそが油そばだとしっかり心に刻み込まれたね。
ちなみにこれまた余談なのだが……後から来店して隣の席についた細身の男性が永遠にニンニクをマシマシしていた。ニンニク入れて一口、ニンニク入れて一口のローテーションで空になったニンニクのお代わりも要求していれまくっていた。彼はプロだと思う。ドギツイ感じをあえて(和えてと掛けている)求めたい人にはそういう道があるようだ。

店内に一筆できる壁もあった
油そば専門店 春日亭 大阪日本橋オタロード店 店舗情報
・住所:大阪府大阪市浪速区日本橋3-8-26 1階 ・営業時間:11:00~23:00(当面は早仕舞いする可能性有りの模様) ・公式HP:油そば専門店春日亭