関西圏では空港水没やら停電やらと猛威をふるった台風21号。
大阪近郊での海釣り事情にも影響は大きく、沢山の釣り場が手すりが壊れたり木が倒れたりとで立ち入り禁止となっていた。
台風明けの翌日9月5日、海がダメなら川釣りと阿波座駅から徒歩10分ちょいの安治川は中央卸前市場前付近にてウナギ釣りにチャレンジ。
今回は餌はララピーで有名なスーパーLIFEにて購入した生サバを切り身にした物を使います。
18:30分頃現場に到着

凡そ釣りのイメージに似つかわしくない都市部での釣り場
そして18時50分、調べた感じでは潮位的にも明るさ的にもそろそろ釣れるかという頃合いに・・・

棒状の物が川に姿を現す。
流れて来るは何かの死体。仕掛けにぶつかり鈴の音が響く。
恐る恐るゴム手袋と予備の竿を使い引き上げてみると

うなぎ!しかもデカい!
死んだ目が悲しい。どうせならご存命のうちに出会いたかった。
とはいえこれでウナギが生息している事は照明された。
期待が膨らみスマホをいじる頻度も激減の厳戒態勢。
しかしそれから約2時間仕掛けに魚が食いつく事は無く、唯々ウナギの亡骸が流れてくるばかり。
1時間に数十匹は超えるだろう数の亡骸を前に、釣れてこそ居ないもののなんだかとてもレアな体験をしているという気持ちが強まった。

全て流れてきたウナギの亡骸をゴム手袋でキャッチした物。
よく見ると首のあたりから出血している個体が多かったように思う。
やはり台風による激流の影響なんかでの大量死なのだろうか。でなければ逆にあの世の方から流れて来た骸なのかもしれない。
死んだばかりならワンチャン調理できるのでは…と一瞬頭によぎるものの、その勇気は流石に出せず、ウナギたちの来世での幸福に祈りを捧げ釣り場を後にするのであった。