なんばラーメン一座とは?登録商標から未来を先取り推察!【特許コラム】

あなたは【なんばラーメン一座】を知っているだろうか?いやいやきっと知るはずもあるまい。如何にラーメン情報通であれど、未だ極一部の関係者しか恐らく知りえない話である。何しろ「なんばラーメン一座」は先日筆者が「特許情報プラットフォーム|J-PlatPat」にて適当に検索して遊んでいた所発見した商標出願情報の単語だからである。普通にネット検索したって情報は未だ何も無い。そんな「なんばラーメン一座」について知りえた情報から一体どんな物なのかを推察という形で久しぶりに【特許コラムシリーズ】の更新。特許じゃなくて商標出願が出自ではありますが。【特許コラム】にシリーズついては【【ウナギハンバーグの夢を特許から推考する【特許コラム】】で趣旨を説明しているので気になった方はどうぞ確認くださいませませ。

こちらが例の商標出願と共に登録されているロゴマークである。

目次

1.なんばラーメン一座の商標出願情報

まずは筆者が調べた商標登録申請情報の基本内容を確認してみよう。

1-1.出願人

「なんばラーメン一座」の商標登録出願者は「株式会社エディオン」である。エディオンといえば電気屋さんを思い浮かべる人が多いと思うが、どうやら本件の出願者は正にそのエディオンなのだ。電気屋がラーメンだと・・・!?

1-2.出願日

「なんばラーメン一座」が出願されたのは現状「平成30年(2018)8月21日」と「平成30年(2018)10月2日」の2回である。1回目は単純単語のみの出願、続いて2回目は上記のロゴマークを含めた出願となっている。

2.なんばラーメン一座の仮説を立ててみる

とりあえず筆者の知りうる知識と現在のネット検索情報からいくつか仮説を建ててみたよ。

推理する人

2-1.なんばラーメン一座というラーメン屋が開業するのではないか?

まず第一に誰もが思いつくのはこれだろう。例えばそもそも屋号が「ラーメン一座」であった店舗を買収なんて事も考えられるかもしれない。過去に「らーめん一座」という屋号で運営されていたラーメン屋は福島県にはあったようだが閉店してから結構な月日が流れているし当時の店のロゴとも類似性が見られない。無論新規一点リニューアルも考えられるが、どうにもそもそもやはりエディオンが福島県の閉店したラーメン屋を突然なんばに開業は考えがたい。となるとやはり新規店舗だろうか。ラーメン屋イラスト

しかし株式会社エディオンはいくら調べても飲食事業には今まで手を出してないように思われる……商標登録についても数々の出願をしている物の飲食物っぽい物についてはどうやら今回が始めてのようである。案外「実はエディオンは昔から陰でラーメン屋運営をたくさんしていたよ」みたいな情報のひとつでも出てくるかと期待していたのだが。商標以外何の準備も見当たらない事から、単純に普通のラーメン屋の店舗開業は可能性が低そうだ。

2-2.拉麺劇情タイプの店舗ではないか?

かつて大阪日本橋に存在した実験的店舗「拉麺劇情」、その営業スタイルはなんと数ヶ月毎に提供するラーメンメニュー・店主共に全て交代していくという物。実質的に別店舗への変貌を繰り返しながら営業していた変わった店舗だった。これなら今まで飲食事業の経験が無い株式会社エディオンでも定期的にテナントを入れるような方法で運営できそうな気がしないでもない。また「なんばラーメン一座」という名前も確かにそういう営業形態にしっくり来そうな気がするぞ。とりあえず有力候補の一つといったところだろうか。

2-3.複数のラーメン店が集結する施設・イベントではないか?

他に考えられそうな物というと、単体店舗名じゃなくてラーメン屋を集めたフードテーマパーク的な施設だろうか。飲み屋が集まった「千日地蔵通り横丁」のような建物のラーメン版か或いは「虎目横丁」のような屋台村形式かもしれない。これは確かにあり得そうな話である。世の中ありえない不思議な事も起こるものなので、あり得そうな話ならもうほぼアル話なんじゃなかろうか。

しかし難波に工事中、或いは空いてるっぽい程よい建物あったかな。それにラーメン店なんてハシゴするもんでもないし客の取り合いになりそうな気も……まぁ集合施設としての集客が多ければ旨く空いた店舗に客が回ったり、或いは駄目な店舗は代わる代わる入れ替わりで成り立つ気もするか……でなければ昨今人気を博している「ラーメン女子博」的なイベントかも、うんこっちの方がよりしっくり来るかな。

とはいえそもそもそういった内容ならラーメン屋募集側の情報のひとつくらいどっかで引っかかりそうな気がしないでもない。1件1件秘密裏に交渉するもんなのかな。実際ラーメン女子博なんて店舗側から出展希望出す為のフォームとかも用意してるくらいだしなぁ。

2-4.ラーメン屋開業者への設備・器具提供ブランド名称ではないか?

そもそもラーメン屋の営業では無くラーメン屋営業者への道具や設備の提供ブランドでは無いか。これならば確かに電気屋のエディオンが行うのもしっくり来る。タイマーや湯で器とかキッチン丸々提供するような特化ブランドなら今のラーメン屋戦国時代の社会では成り立ちそうな気もする。しかしそうなると「ラーメン一座」はともかく「なんば」は邪魔である。地名を入れる必要性ってちょっと考えられないよな……この線だと……

3.更に情報収集をし直してみた~結論

仮説は立てたもののどれがより有力かどうにも決めがたい。そこで更なる情報収集をもう一度行ってみた。まずは基本に立ち返り登録商標内容の再確認である。

3-1.登録商標の区分の確認

商標登録には申請の区分という物がある。これは「その商標をどういった商品やサービスに使用するか」という物を定める項目なのだ。例えば「町田スペシャル」を「飲食物提供」のような区分で登録したとしても、間違いようが無さそうな布団の名称に「町田スペシャル」は使う事が出来る。そんな感じの話だ。そして肝心の「なんばラーメン一座」を見ると「家庭用調理台・記念カップ・こしょう入れ・ティーシャツ・飲食物の提供・展示施設の貸与…etc」となっている。ノベルティ的な物も多く含まれこれは割りと「ラーメン女子(博)」の商標区分とも似た傾向があると言える。

施設提供系を含む以上仮説1の申請の可能性は低いと見て良さそうだ。逆に飲食物の提供が含まれる事から仮説4は省いても良さそうだ。そうなると残るは2か3といった所だが矢張りここは3が濃厚とみて良いだろう。2の場合は「なんばラーメン一座」という名称の重要性は正直低く、入る店舗の名称こそ注力されそうだからだ。

よって私の推察の答えは「なんばラーメン一座」は「3の複数のラーメン店が集合する施設・またはイベント」を最有力としてこの記事を締めくくる。さぁて予想がある程度的を得ているのか未来が楽しみだね。

3-2.あーっ!忘れてた!~本当の結論

と、ここで初歩的な事を調べていない事を思い出す。エディオンの会社については公式HPやWikiで関連会社とかもザッと見て、まぁまぁ調べたつもりだったがそもそも難波にエディオンがあったかどうかである。難波でエディオンといえば府立体育館のネーミングライツにより「エディオンアリーナ」となっているのがすぐ思い浮かぶが店舗というとイマイチ記憶に無い。

そこで調べたらあるじゃん!ぴったりの情報!なんと全エディオンの中で最大の店舗がなんば高島屋のすぐそばに2019年初夏オープン予定らしい。もはやこれしかあるまい。という事は「ラーメン女子博」的イベントの可能性も捨ててよいだろう。今までの茶番はなんだったんだ。家族でラーメンを食べる

結論:「なんばラーメン一座」は2019年初夏オープン予定の
エディオンなんば本店内に出来るラーメン店舗の集合区。
これできまり!

2019/5/13 →実際に出来る店舗を調べてみた【エディオンなんばのラーメン一座にできるお店を調べてみた

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